2026/7/6 公開
この記事は、Quoraで公開した回答を再編集したものです(元の回答)。
world が word になってしまう ― 発音のコツ
Q. World を米国式に上手く発音できません。word とほぼ同じになってしまいます。girl や pearl も同様です。発音の仕方は理屈では分っているのですが。何かコツがあるのでしょうか?
world が word と同じに聞こえてしまうのは、L の音が抜け落ちている状態だとご自身でも理解されている通りです。「理屈は分かっている」ということなので、おそらく L への移行がうまくいかない、あるいは発音しているつもりでも相手には聞こえていない、というのが実際のところではないでしょうか。
対策:R の後に「影の母音」を足す
そこでおすすめしたいのが、R の後にもう1つ「影の母音」を追加するという考え方です。これを意識すると、L への移行がぐっとやりやすくなります。手順は次の通りです。
1. まず word と同じように wor を発音します。
2. その R の音から L に移行する際、舌先を L の位置に動かす前に、もう1つ母音を挟みます。イメージとしては wor・e という感じです。最初の音は R-colored schwa、次に挟むのは純粋な schwa です。
3. 母音の変化を終えたら、舌先を前歯の裏に軽く当てます。
4. 最後に d を添えて発音を終えます。
この1〜4のプロセスを、まずはゆっくり練習してみてください。慣れてきたら少しずつ速度を上げていきます。ここで挟む「影の母音」がはっきり1拍に聞こえてしまうと不自然になるので、感覚としては1.5拍くらいを目安にするとよいでしょう。
この動きは Dark L と呼ばれる
手順2と3を組み合わせた動きは、専門的には Dark L と呼ばれるものです。発音記号どおりの音の並びとは少し違う動きになるので、そこがこの音のやっかいなところです。ただ、一度この仕組みを理解してしまえば「なるほど、そういうことだったのか」と腑に落ちるはずです。girl や pearl も同じ考え方で練習できます。