2026/7/6 公開
この記事は、Quoraで公開した回答を再編集したものです(元の回答)。
海外に住めば英語は自然に話せるようになるか
Q. 海外(英語圏)に住んだら、自然と英語が話せるようになりますか?
結論から言うと、これは環境とモチベーション次第だというのが私の実感です。周囲を見渡してみても、人によって結果はかなり違います。5〜6年住んでもさっぱり話せるようにならない人もいれば、半年ほどでそこそこのレベルに達する人もいます。
伸びる人と伸びない人の違い
英語圏で学校に通ったり仕事をしたりする人は、遅くとも2年目くらいまでにはそこそこ意思疎通ができるようになっている印象があります。一方で、英語圏に住んでいても交友関係が日本人だけに偏っていたり、教育・医療・住居・納税といった生活に必要な手続きを配偶者に任せきりだったりすると、実質的には日本に住んでいるのとあまり変わらない生活になってしまうこともあります。自分の安全圏から出ないことを選んでしまうと、そこまで英語力は伸びません。単純に、毎日どれくらいの時間を英語でのコミュニケーションに費やしているかで、大まかな伸び率が決まると思います。
「絶対に英語を身につけるのだ」と気合いを入れて渡航する人は、学習する機会と実践する機会の両方に恵まれるため、半年ほどで目覚ましく伸びることもあります。
差がつくのは「意思疎通ができるようになってから」
本当に差がつき始めるのは、実はある程度の意思疎通ができるようになった後だと私は考えています。そこまで到達すると生活にはさほど困らなくなるため、そこで向上心を失ってしまう人が一定数います。その結果「2年目と5年目であまり変わっていない」とか「コミュニケーションはノリでなんとかしている」という状態に留まる人も少なくありません。ここでいう「ノリ」とは、たとえば次のような状態を指します。
- 自分が言いたいことのニュアンスをうまく伝えきれず、相手に「こういうこと?」と確認され、多少ズレていても曖昧に頷いて受け入れてしまう。
- 相手の言うことを一発で聞き取れず、単語レベルで予測しながら聞いているため、いざ聞き返されると答えられず、質問が「どうなの?」から「こうだよね?」に変わっていく。
「そこそこ意思疎通ができるレベル」自体は、実は日本国内にいても十分到達できるものです。海外に住んでいるという環境だけでそこに満足してしまうのは、少しもったいない話だと思います。
私の知る限り、「意思疎通ができる」というレベルを超えてさらに英語力を伸ばす人は、例外なく英語圏に住み始めた後も「勉強」を続けています。逆に言えば、勉強をせずにただ住むだけで身につけられるレベルは、数年住んだ程度であれば、かろうじて意思疎通ができる、という水準にとどまる可能性が高いということです。